象の目方
昔、南の方の島から、中国のある王様の所へ一頭の象が贈られてきました。
今まで見たこともなかったし、名前も知らなかった大きな動物ですから、その地方の人々はめずらしがって大騒ぎをしました。
王様は役人立ちに。
「この象の目方はどのくらいあるか調べてみなさい。」と、いいつけました。
役人たちはさっそく大きなはかりを捜しました。ところが、昔のことですから、こんな大きな動物を計るはかりなどあるはずがありません。役人たちはすっかり困ってしまいました。いろいろ相談してみましたが、良い考えは出てきません。
しかたがないので、象の目方の計り方を知っている者は、役所まで申し出るようにという掲示を国中に出しました。
けれども、だれひとり申し出てくる者はありませんでした。王様からは、まだ分からないのかとたびたび催促されます。役人たちはますます困ってしまいました。
すると、ある日、ひとりの男の子が、
「私に象の目方を計らせてください。」と、申し出てきました。役人たちはその子供を見てがっかりしてしまいました。こんな小さい子供がどうしてあの大きな象の目方が計れるものかと思ったからです。
しかし、困っていたときなので、計らせてみることにしました。
子供は、まず象を池の岸に連れて行って、岸につないである船に/せました。船は象が/ったので水に深く沈みました。
岸では、役人や見物人が大勢集まって、子供のすることをじっと見ていました。どうするのかと思って見ていると、その子供は別の船に/って、象を/せた船のそばへ行きました。そして、象を/せた船がどこまで沈んだか分かるように、その船の外側に印をつけました。
次に、象を船から下ろして、今度は、その船に石をたくさん積ませました。船はだんだん水に深く沈んでいきました。そして、さっき印をつけたところまで船が沈んだとき、その子供は言いました。
「もう石を積むのはやめてください。そして、今船に積んである石を下ろして、一つ一つその目方を計ってみてください。計り終わったらの目方を合計してみてください。それが象の目方です。」
これを聞いて、役人たちも見物人もその子供の頭の良いのに感心したということです。
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司会:皆様おそろいになりましたので、ただいまから討論会を開催いたします。私は司会の王友民と申します。どうぞよろしくお願いします。では、これから討論会を始めたいと思います。今日は「テレビのクイズ番組」について討論したいと思います。どうぞいろいろなご意見をお出しください。
