応用文
レストランカード
都市に住む会社員A子さんの財布には、三枚のカードが入っている。
五%割引が魅力で作ったデパートのカード。給与口座のある住友銀行のカード。店員に勧められて作ってしまった丸井のカード。使い過ぎがこわいから、数万円以上の買い物をする時に使う。それぞれのカードには特典があるはずだが、利用したことはない。
住友銀行のカードと丸井のカードで、料金が割引になるレストランがあるらしいと知ったのは最近のことだ。改めてカードの会員誌を読んでみた。カードの裏に新しくつくようになったマークを見せれば、飲食料金の一〇ないし二〇%が割り引かれる、と書いてある。
なるほど、カードに、以前はなかったマークがついている。けれど、そのために特別の会費を払っていないし、勘違いだったら恥ずかしいから、利用したことがない。「そういうお客さんがまだまだ多くて、残念。どうか勇気を出して一度使ってほしい。」
力を入れるのは、このシステムの仕掛人である「開発センター」。カード割引システムの仕組みは難しくない。開発センターの社員が飲食店やホテル、レジャー施設などを回って加盟店を募集する。加盟料はいらないが、マークのついたカード会員には優待サービスをしてもらい、店の入口などにステッカーを張る。
こうした「開拓」経費はカードにマークをつけるクレジット会社が負担する。
「クレジット会社にしてみれば、他社のカードと差がつく。店にとっては、カードの会員誌で紹介されてPR効果が大きい。もちろん、お客様はお得。」と自画自賛する。
しかし、店としては、喜んでいられない。二十%の割引分は店側の負担だし、カード支払いの場合、クレジット会社へ五%程度の手数料も払わなくてはならない。
「割引の利用客があまり多いとがっかり。客の五%ぐらいが限度。」というのが本音だ。
かといって、やめてしまうと、サービスの点で見劣りがする。
レストランのカード割引で本当に得をするのはいったいだれなのだろう。
ファンクション用語
構成
A 学生会の指導部はどうなっていますか。
B 委員会があります。それは九人という奇数で構成されています。
A いくつの部から成っていますか。
B 五つの部から成っています。
A 体育部はどういう構成になっていますか。
B 陸上競技と球技からできています。
