新编日语第三册:第十三課 カード時代

网络资源 Freekaoyan.com/2008-04-14

本文

  カードを使うことが多くなった。買い物をして、現金で払う代わりにカードで払う。銀行に預金があれば、手元に現金が全然なくても、たくさんの買い物ができる。細かいお金が必要なときは、銀行の機械にカードを差し込めば、現金が出てくる。ある会社では、身分証明書が支払いカードを兼ねていて、社員食堂で食事をしてカードで払うと、支払いの額が自動的に給料から引かれるそうである。実に便利な時代になった。現金を持っていると、落とすこともあるし、泥棒もいるのだから、カードのほうが安全である。それに、札を何枚も持つより、カードのほうが小さくて軽い。
  そんなに便利なカードであるが、問題がないわけではない。数日前の新聞に、カードで買い物をするのはむだ遣いの原因になるから、自分は絶対にカードは使わないという投書が出ていた。目の前で札や貨幣が財布から出ていくと、金を使ったという実感が強いので、金を節約しようという気持ちになるが、カードで払うと、その実感がないので、気楽に金を使いすぎる結果になる、というのである。
  現金でもカードでも、必要なものは買い、必要でないものは買わないのが、理性のある人間の行動である。しかし、いつも理性に従って行動することは、難しいことである。カード時代は、人間に強さを要求する時代だといってもよいであろう。

会話

(一)

  知人二人が話しながら道を歩いている。Aは女性、Bは男性。
A すみません、ちょっと電話したいのですが。
B いいですよ。でも、いま電話があいていないから、少し待ちましょう。 
A ええ。(ハンドバッグの中を捜す)
B ああ、このごろは電話もたいていカードですね。
A ええ、買い物もレストランも、私みんなカードです。
B そうですか、ぼくは何でも現金です。
A でも、カードのほうが安全ですよ、現金は落とすこともあるし、泥棒もいるし。
B それはそうですが、カードはどうも実感がなくてね。
A そうですか。
B 目の前で金が出て行くわけじゃないから、気楽に買い物をして、買いすぎるんです。
A そうですか。カードでも現金でも、必要なものは買うし、必要でないものは買いませんけど、私は。
B ぼくはだめですね。意志が弱いから。あ、電話があきましたよ。
A あら、このカード、もう終わりですね。
B それは残念。じゃ、この十円玉どうぞ。

(二)

  夫婦の会話。デパートで。
妻:あら、これ、かわいいわ。買いましょうよ。
夫:これと同じようなのが、うちにいくつもあるじゃないか。
妻:でも、同じじゃないわ。少し違うわ。
夫:ぼく、もうお金持ってないよ。さっき君のクツを買ったもの。
妻:いいのよ。わたし、カード持っているから。
夫:カードはよくないよ。買いすぎるから。  
妻:カードのほうが便利よ。それに消費税がつくと、一円玉が多くて面倒ですもの。
夫:しかたがない。でも、今日だけだよ、カードは。
妻:コーヒーカップ二つじゃ少ないから、あそこのお皿も買いましょうよ。
夫:あの皿、高そうだよ。
妻:大丈夫よ。お金まだ残っているわ。
夫:預金のことかい。
妻:ええ。けさ銀行に行って確かめたの。
夫:それはえらい。
妻:あと三千円ぐらい残るから、食堂で何か食べましょう。じゃ、ここ、払うわね。(カードを出す)
夫:ちょっとちょっと、それ、ぼくのカードじゃないか。
妻:そうよ。わたしのカードはもう残りがないもの。 


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