标准日语中级:第22課贈り物

网络资源 Freekaoyan.com/2008-04-14

本课课文

(1)

日本には,お中元とお歳暮という贈り物の習慣がある。
お中元もお歳暮も,もともと神や仏に供える米や餅,魚などを親しい人に贈る,という宗教行事だった。それが,しだいに宗教行事としての意味を失い,現在では,世話になっている人に感謝のしるしとして贈り物をする,という習慣になっている。
個人の間はもとより,会社の間でも盛んに贈り物のやりとりが行われる。贈り物に使われる品も,砂糖やお茶などの食料品,食器類や衣類などの日用品と,実に多種多様である。そのため,毎年,7月のお中元の時期と12月のお歳暮の時期になると,全国のデパートや商店にさまざま贈答品が並べられ,店内はそれを買い求める客でごった返す。
お中元にしろお歳暮にしろ,本来の宗教的な意味はなくなり,今では,多くの人がただ社交のために贈っているだけである。『このような習慣は廃止しよう。』というどころが,外資系の会社に対しても,『郷に入っては郷に従え。』とばかりに,中元、歳暮の習慣を取り入れたらどうかと,デパートが働きかけるほどである。
ところで,贈り物と言えば,最近,面白い贈り物の習慣ができた。2月14日,キリスト教の聖バレンタインデーに,女性が好きな男性にチョコレートを贈る,という習慣である。こんな習慣は,キリスト教の国々にもない。
最初は,若者の間で始まった,このチョコレートのやりとりは,会社などを中心に,今や年齢に関係なく広まりつつある。
バレンタインデーにチョコレートを贈るという習慣は,製菓会社がチョコレートの売り上げの増加をねらって作り出したものらしい。製菓会社の販売作戦にまんまと/せられたと言えばそれまでだが,贈り物の好きな人間の心理をうまくつかんだ製菓会社の作戦勝ちというところであろうか。

(2)

吉田夫人:ごめんくださいませ。
田中夫人:はい。まあ,これはこれは,吉田さんの奥様。
吉田夫人:いつも主人がたいへんお世話になりまして。
田中夫人:いいえ,こちらこそ。よくいらっしゃいました。さあ,そうぞ,お上がりください。
吉田夫人:いえ,ここで失礼させていただきます。これはつまらない物でごさいますが,皆様に召し上がっていただければと存じまして。
田中夫人:まあ,それはご丁寧に恐れ入ります。どうかこんなにご心配なさらないでください。
吉田夫人:これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。どうもお忙しいところをおじゃまいたしました。
田中夫人:まあ,何のおかまいもいたしませんで。
吉田夫人:ご主人様にどうかよろしくお伝えくださいませ。では,失礼いたします。
田中夫人:そうですか。ご丁寧にありがとうございました。では,ごめんくださいませ。


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