クラス会の招待と通知
春休みも間近いある日、スブロト君は大学からの帰り道で、偶然グプタ君に出会った。
スブロト 「やあ、久しぶり、元気ですか。」
グプタ 「ええ、おかげで。君も相変わらず元気そうですね。」
スブロト 「ええ、ありがとう。ずいぶん会いませんでしたね。」
グプタ 「そう、日本語学校を卒業してから今日が初めてじゃないですか。」
スブロト 「久しぶりですから、どこかでお茶でも飲みながら話しましょうか。」
二人は一年ぶりの再会を喜び合い、親しげに肩を並べて近くの喫茶店へ足を向けた。
お互いの学生生活や地方の大学へ行った友達の噂話など積もる話はなかなか尽きなかった。
最後にスブロト君が世話役になってクラス会を開くことに話を決め、二人が別れたときは、もうすっかり日も暮れて、あたりは暗くなっていた。スブロト君はさっそくその足で心当たりの会場を二、三交渉してみた。それから、一週間後、スブロト君は先生には招待状を友達には通知状をそれぞれ出した。
先生への招待状
厳しい寒さも過ぎて日一日と暖かさが増してまいりました。しばらくご無沙汰いたしておりますが、お変わりはございませんか。私のほうは試験も終わり、あすから春休みになりますが、先生はちょうど試験期で毎日お忙しいことと存じます。
さて、一週間ほど前、偶然グプタ君に会って、久しぶりにいろいろの思い出話をいたしました。その折り、昨年卒業したものたちで会を開こうという話が出、それから二三友達とも相談の末、来たる二十五日(土)午後一時から新宿の田村屋でクラス会を開くことにいたしました。私ども一同、先生のご出席を楽しみにしておりますから、ぜひお出かけくださいませ。お待ちしております。
ファンクション用語
退席(たいせき)
A 私はちょっと用事がありますから、十分ばかり失礼いたします。
B どうぞ。
C 私も急用ができましたので、先に退席させていただきます。
D どうぞ、お先に。
C じゃあ、また。
