副詞に付く「に」と「と」

网络资源 Freekaoyan.com/2008-04-12

 

  問:

  高校「日語」に以下の文があります。

  (1)サッチャンはゆっくりと動いていきます。(第1冊第3課)

  (2)もちろん、自分の気持ちをはっきりと表現しなければならない場面もあります。(第1冊第17課)

  上記の副詞は「と」が付きますが、この「と」は何を表していますか。

  また、「ぴかぴかと」と「ぴかぴかに」のように「と」と「に」のどちらも付く語がありますが、違いはあるのでしょうか。

  答:

  (1)「ゆっくりと」の「と」は、どのように動くか、その動く様子を表しています。(2)「はっきりと」は、どのように表現するか、その状態を説明しています。「ゆっくりと」「はっきりと」の「と」の前まで、つまり「ゆっくり」「はっきり」が副詞で、「と」は語尾といっていいでしょう。動作の対象を表す助詞の「中野さんと相談する」の「と」とは区別されます。また、「ゆっくりと」「はっきりと」は、「と」が省略できます。ただ、「と」が付いているほうが、動作のありさまに着目しています。

  「と」が付く副詞は、動詞の様子や状態を表す「様態の副詞」に比較的多く見られます。例えば、「きちんと」「わざと」「しっかりと」などがあります。

  しかし、「様態の副詞」に全て「と」が付くとは限りません。例えば、「おもむろ」「じき」などは、「に」が付き、「と」は付きません。

  また、様態を表す副詞には擬態語や擬音語も含まれています。高校の教科書には「カサカサ」「にっこり」「にこにこ」などの語が出てきますが、いずれも「と」を付けることができます。

  「と」も「に」も付く副詞

  擬音語や擬態語の中には、「ぴかぴか」のように「と」と「に」の両方が付くものもあります。「と」と「に」が付く場合では、ニュアンスが異なります。次の文を見てください。

  例1:ロボットの目がぴかぴかと光っています。

  例2:ガラスをきれいに磨いたので、ぴかぴかに光っています。

  「と」が付く場合は、動きの過程に視点が置かれ、現在の様子や状態を表します。例1では、ロボットの目が点滅しながら光っている状態を表しています。「に」が付く場合は、動作や作用が行われることによって、生じる結果の状態を表します。例2では、ガラスをきれいに磨いたことによって、現在、ガラスが光っている様子に重きを置いています。

  では、次の文を見てください。

  例3:かばんに衣類をぎゅうぎゅうと詰める。

  例4:かばんに衣類をぎゅうぎゅうに詰める。

  例3の場合は、かばんにきつく詰めている過程、動作を表しています。

  例4では、かばんに詰めた結果、その状態がいっぱいに詰まっている様子に重点が置かれています。しかし、このような「と」と「に」が付く副詞はそれほど多くありません。特に、上述したような「と」と「に」でニュアンスが異なるものは、擬音語や擬態語に多いようです。


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